日本には現在、2000種類以上の外来種が定着していると言われています。その多くは植物ですが、動物にも深刻な影響を与える種が含まれています。
その中でも特に問題視されているのが、北米原産のアライグマです。
特定外来生物「アライグマ」とは?
アライグマは2005年に「特定外来生物」に指定されました。これは、人間の生活や農業、自然環境に重大な影響を及ぼすと判断された生物です。
2018年1月時点では、146種類の特定外来生物が指定されており、その多くが動物です。政府はそれらの防除方法を定め、駆除・根絶の対象としています。
アライグマの被害と実情
私たちの会社でも、アライグマの捕獲依頼を受けることが多くなっていました。特に春から秋にかけて活動が活発になり、依頼件数も増えてきます。
アライグマは雑食性で、果物や野菜などの農作物を荒らす被害が多く、年々被害額も増加中です。今では全国で約300の自治体がアライグマの防除計画を立てています。
捕獲の現場から
アライグマの赤ちゃんは非常に可愛らしく、幼少期は人に懐くこともあります。しかし、成長すると気性が荒く、力も非常に強いため、檻の金具を壊そうとしたり、脱走を試みることもあります。
アライグマと似た動物たち
捕獲依頼の中には、「アライグマだと思ったら在来種のタヌキだった」ということも珍しくありません。
アライグマ・ハクビシン・タヌキは姿が似ていて間違えられやすいですが、足跡の指の数で見分けることができます。
| 動物名 | 指の数 | 特徴 |
|---|---|---|
| アライグマ | 5本 | 手のように器用 |
| ハクビシン | 5本 | 細長い体 |
| タヌキ | 4本 | 丸みのある体つき |
なぜアライグマが日本に?
アライグマが日本に広がった背景には、1970〜80年代のペットブームがあります。某アニメで人気になったこともあり、多くがペットや展示用として輸入されました。
ところが、アライグマは非常に器用で脱走例が後を絶たず、そのまま野生化して繁殖していったと考えられています。
これから必要なこと
今のままでは、完全な根絶は難しいとも言われています。
農作物への被害がこれ以上拡大しないよう、有効で効率的な防除システムの確立が急務です。
私たちも、より広い範囲・より多くの依頼に対応できるよう、引き続き努力していきます。
まとめ
アライグマは見た目の可愛さとは裏腹に、農業や自然に深刻な被害をもたらす存在です。
私たち一人ひとりが「外来種」や「生態系」について知ることが、問題解決の第一歩かもしれません。
アライグマの被害でお困りの方は、お住まいの市役所や役場に相談してみることをおすすめします。捕獲の申請や対策の支援を受けられる場合があります。


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