トコジラミ

その他の生き物

先日、トコジラミ駆除の依頼がありました。見積もりに行くと、ベッドの柵のあたりには、トコジラミの死骸が沢山あったそうです。

トコジラミは、ゴキブリと同じように幼虫、成虫が同じ場所で集団生活を形成して生息しています。そのメリットは外敵から身を守りやすい、交尾相手を見つけやすい、体の乾燥が防げるなどです。

トコジラミは海外から持ち込まれるケースが多いです。トコジラミを持ち込まないにするためにはどうしたら良いのでしょうか。
⚫︎旅行から帰ったら衣類を洗う
⚫︎旅行から帰ったらスーツケースの中をよく調べ、掃除機をかける

アメリカでは、トコジラミが社会問題になっています。2017年7月、ニューヨークマンハッタンの有名アパレル店などが相次いで一時閉店しました。9月にはニューヨークのナイキタウンもトコジラミで7日間閉店しました。

トコジラミ探知犬

トコジラミの生息が低密度の際の早期探知はトコジラミ対策では最重要とされています。探知犬は2人で30分くらいかかる部屋の調査を、犬なら2、3分で済ますということです。しかも優秀な犬は優れた探知能力を持っていることはフロリダ大学の研究で証明されています。大きいホテルや、高級マンション、デパートなどで採用されています。

トコジラミ駆除に掃除機

トコジラミ防除に掃除機を利用することに関して、米国の専門家の間でも賛否両論あるようです。掃除機は時間がかかり、吸い残しが多い、卵は産卵場所に固着されていて、ほとんど駆除できない、などと言われています。
しかし、それをわかった上で掃除機は有効な防除ツールだと言う意見もあります。掃除機を使うことで、トコジラミの汚染レベルを短時間で一気に下げることができるとしています。ゴミやホコリを除去することで、散布した薬剤がトコジラミに接触しやすくなり、殺虫効果が高まります。また、死んだトコジラミや、脱皮殻を除去しておくと、次の生息調査で、死骸などが見つかれば、それは新しいものであると判断することができます。

ゴキブリは、掃除機で吸い取りと、その衝撃でほとんど死にます。しかし、トコジラミは死にません。
そのため、トコジラミを吸引した掃除機を放置しておくと、掃除機くらトコジラミが外に這い出し、汚染を拡散させる恐れがあります。ですので、トコジラミを吸い取った後の紙パックはすぐ取り外し、密閉しなければなりません。

スチーマーで退治できる?

スチーマーは、米国で普及しているトコジラミ駆除です。薬剤が効きにくい卵を含め、全生育段階のトコジラミに対して殺虫効果があります。また、どをな薬剤抵抗性のトコジラミであっても、高温水蒸気で、死んでしまいます。また、スチームは無臭、無害なので、洋服や、布団、ソファーなど、人が直接ふれるものでも、安心して使うことができます。
薬剤と併用すると、より効果が現れます。

スチーマーの注意点としては、吐き出し圧力が強すぎると、トコジラミが吹き飛び、逆に撒き散らしてしまう可能性があります。圧力は弱くし、ノズルの上をタオルで覆い、勢いを最小にする必要があります。

トコジラミの侵入初期は60%〜70%がベット周りに潜伏していると言われています。そこで有効なのが、エンケースメントです。マットレスを丸ごと包み込む袋状のシーツです。トコジラミを通さないように、高密度な生地や目の細かいファスナーを採用しています。それを使うことでマットレスを、捨てずに使うことができます。

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