シロアリと地震と関係性

あり

日本は地震大国で、阪神大震災や東日本大震災、また、2018年6月には大阪で震度6の地震があり、各地で被害が出ています。

シロアリと地震の関係について

1995年起きたマグニチュード7.3の阪神・淡路大震災では、約6000人もの命が奪われ、約20万戸の建物が全半壊しました。兵庫県警の発表によると、この地震によって亡くなられた方の80%以上が建物の崩壊による圧死とされています。

何故、こんなことが起こってしまったのでしょうか。多くの研究者や専門家の調査報告署によると、いくつかの要因の中に、シロアリ、腐朽などによる生物劣化という項目が挙げられています。

実際に倒壊した住宅の80%がシロアリ、腐朽による被害を受けていたと研究結果もあります。その一方、シロアリ、腐朽による被害が認めらなかった住宅では倒壊率が40%未満と発表されています。

シロアリ被害だけが倒壊の原因ではないですが建物の耐震が弱くしていたということは事実です。

シロアリが家についているからと言ってすぐに家は潰れるのでしょうか。この調査ではわからないことがたくさんあります。築年数や、建物の構造、耐震性、シロアリの被害箇所はどこなのか?などです。
シロアリのことをよく知らない人があなたのお家はシロアリ被害があるから地震がきたら潰れますよと業者から言われると怖くなります。

しかし、シロアリが家屋につき被害があるからといってすぐに家が倒壊することはまずありません。倒壊するほどの被害をシロアリが出すには数十年から100年ぐらいかかるのではないしょうか。
ですので、被害が出た時に対処すれば倒壊することはないでしょう。

それ以降、耐震基準は改正されたりで地震に強い建物が作られています。しかし、シロアリ被害は、被害が出てからだと、大変です。被害のある木材を修繕したり、床を剥がしたり、柱などを取り替える場合は壁を壊すこともあります。

時間とお金がものすごくかかります。
被害が拡大すると、数百万単位になることもあります。

また日本は世界に比べて、シロアリの意識がとても低い国なのは事実です。住宅の平均寿命は、日本で26年、アメリカで44年、イギリスで75年と言われています。

日本人は新築を好み、築年数が経った家は評価されない傾向にあります。
古い家は地震に弱い、雨漏りがする、修繕に費用がかかるのなどであまり人気がないことが多いです。

しかし、海外では、手入れをして長く持つ家は良い家というのが常識です。アメリカではシロアリ検査をしてシロアリが居ないと認められないと、中古住宅は販売できません。公園などでも、定期的にシロアリ用の疑似餌を設置する地域もあります。それだけ、シロアリ対策の認知度が高いです。

日本では中古住宅にシロアリ検査の義務はありません。シロアリが出るのは築年数のある古い住宅というイメージがあります。しかし、昔に建てられた家の方がシロアリ被害を受けていないこともあります。昔の家のは、風通しが良いように作られています。現在の家は機密性が良くて、昔の家に比べてとても暖かいです。

人間が心地よい空間はシロアリにとっても住みやすい家となるのです。現在の家だからこそシロアリの予防は大事です。シロアリ防除工事は被害が出た時よりもずっと安い金額と手間でできます。

無料で専門業者は点検をしてくれます。外壁をやり替えるのも長く住むための大切な修繕ですが万が一から大切な家を守るために日頃の点検をしましょう

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